小説# とある非日常 〜恋〜

小説 恋心 〜偶然の出会い〜

僕は恋を求める中学三年生。

そろそろ彼女が出来たっていいはずだ。

ところがどっこいパラダイス

世の中はそんな甘くないのだ。

なんてことを考えながら曲がり角を曲がった。その時だった。

誰かとぶつかったのだ。

?「きゃっ!」

俺「うわっ!」

俺「あいててて...」

?「ちょっと!なにするのよ!」

俺「ご、ごめん...」

?「痴漢ね!消えろ!失せろ!」

俺「え...え?いや...え?」

?「きゃーっ!ホント最低!」

自分にも責任があるはずなのに怒るなんて自己中な奴だな。と思った。

呪ってやろう。画鋲踏め。土踏まずで踏め。

しかも俺と同じ制服ということは同じ学校か。今度会ったら唾かけてやる。聖水だ。聖水。

まあそんなことより今日から新学期。

心を入れ替え勉強頑張らないと!

長い始業式を終え、校長先生の話のあまりの長さにご臨終となった友人に黙祷をし、新しい席に着いた。

(三日間耐えた僕は凄い方だ。)

僕の席は一番後ろ。隣はいない。

出っ張っている部分だ。

チャイムがなり、学活が始まった。

担任の吉仲先生が入ってきた。

本名は吉仲ケバブ・オイシ・ヨネ。

先生の両親先生も出身は熊本らしい。一体何があったのだろう。

そんな事を考える暇もなく先生は言った。

「今日からここの生徒になる転入生がいる。今から紹介する。」

クラスがざわめきはじめた。

転入生か...女の子がいいな。

可愛くて自分より身長低めで話してて楽しい人がいい。あと俺の事が好きだったらなおさらいい。

もう完璧。

くるわけねーだろ馬鹿。

ガラッ

転入生が入ってきた。女子だ。

黒板に名前を書いたりして先生が紹介していたがまともに聞けなかった。

なぜなら転入生に見覚えがあったからだ。

転入生と目があった。

転入生「あっ!痴漢野郎!」

俺「自己中野郎!ここの転入生だったのか!」

先生「なんだお前ら知り合いなのか。じゃあちょうど隣空いてるしあいつの隣に座れ。」

俺.転入生「はぁ〜?」

周りの友達からヒューヒューと言われた。

こいつが隣か...

転入生「ねぇねぇ」

転入生「ね...ねぇ。ねぇってば!」

俺「...えっ?あっ!なに?」

俺はボーッとしていた。

転入生「こ、これから...よろしく」

いわゆるツンデレか。

俺「よ、よろしく。」

転入生「...///」

こんな奴と仲良くやっていけるのだろうか。

でも顔がマツコデラックスに似てるから余り関わりたくない。